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西川 結城(Yuki Nishikawa)
大学在学中より横浜FCの専属ライターとして活動を開始。2007年よりサッカー専門新聞『EL GOLAZO』の記者として数多くのJリーグチームと日本代表を担当。海外クラブで活躍する本田圭佑や吉田麻也も若い時代から取材。現在はサッカー、スポーツ誌各媒体にも寄稿している。
5月27日、日曜日。『SAMMY SOCCER PROJECT』にとって二度目のイベントとなる『SAMMY FIELD PROGRAM inTOKYO』が開催された。前回は2018年2月末に行われ、大盛況で終了した。あれから約3ヶ月後、再び会場となった東京・豊洲のMIFA Football Parkにはこの日も多くの参加者が集まった。
5月にしては暑いぐらいの気候の下、たくさんの期待感と少しの緊張感を併せ持った子どもたちが続々とグラウンド内へ足を踏み入れる。ピッチ脇の観覧場所にも、イベント開始前からカメラを構えて準備する保護者の方々が多く集った。
前回と同様に、午前の部は小学1,2年生が、午後の部は3,4年生が対象となった。まずは午前の部の開会に先立ち、サミー株式会社代表取締役社長CEOの里見治紀社長が挨拶し、「みなさま、ようこそいらっしゃいました。『キミの夢はなんだ。』というスローガンのもと、これからも子どもたちの夢を育むプロジェクトにしていきます」と語った。
続いて、今回はオフィシャルサポーターでタレントの足立梨花さんがマイクの前に立ち、「みなさん、サッカーは好きですか?今日はたくさんのことを学んで、楽しさもたくさん感じてください」と話し、子どもたちの緊張を解した。
そして、前回に引き続き本プロジェクトのクリニックコーチを務める、元日本代表MFで浦和レッズでも活躍した鈴木啓太さんが登場。そこで、サプライズが起きた。
「今日は何と、皆さんに内緒で小林祐希選手が会場に来てくれています!」
子どもたちや保護者も「まさか」といった驚きの表情を浮かべる中、緑色の本プロジェクトオフィシャルユニフォームに身を包んだ小林選手が、颯爽とグラウンド内に姿を現した。
「急遽、今朝電話したら来てくれたんだよね」と鈴木コーチが話しかけると、「いやいや、ちゃんと決まっていましたから」と笑って返す小林選手。イベント2回目にして、遂にオフィシャルアンバサダーを務める現役選手が参加することになった。
「このプロジェクトに、そして日本サッカー界を盛り上げるために今日はここに来ました。僕も楽しみたいです」
小林選手の言葉が開会の合図となり、クリニックがスタートした。
午前、午後の部ともに、プログラムの進行はまず鈴木コーチの指導の元、子どもたちはグラウンドでトレーニング『SOCCER CLINIC』を行い、また保護者向けには『YOUNG ATHLETE MANAGEMENT』と題した座学の機会が用意された。小林選手はその屋外、室内のプログラム両方に参加した。